イエロー姫の命をかけた大冒険 飼い主：「春です。まだ、寒いと感じていても、すでに土筆が顔を出しています。えー・・・・。」 ピーちゃん：「大変でーす！！！」 飼い主：「何だよ、挨拶中に！」 ピーちゃん：「それどころではありません。冒険に出たものがいるようですよ。」 写真の黄色いのがイエロー姫です。 ピーちゃん：「目撃者の証言によりますと冒険に出たものを見かけたという情報が入ってきています。」 飼い主：「え、どこの飼育室？」 ピーちゃん：「第3飼育室らしいですよ。」 アオちゃん：「第3飼育室というと300羽を超えてますから、せめて種類でもわからなければ難しいよね。」 ピーちゃん：「僕は見ていないんだけど、イエローコキンのイエロー姫らしいということですよ。」 飼い主：「イエロー姫ね。第10グループのね。どれどれ、あ！！本当だ。確かにいない。どこへ行ったんだよ。確かに、昨日まではいたのになあ？そのうち帰ってくるかな？」 アオちゃん：「ここまで、お読みになった皆さま方の中には、いくらなんでも鳥がしゃべって教える訳ないと思われていませんでしょうか？それは、違います。小鳥をある程度たくさん飼われていらっしゃる方はお分かり頂けると思うのですが、1羽でも籠から外へ出るとみんながピイピイと、いつもと違った鳴き声で鳴いて知らせてくれるから、わかるんですよ。」 飼い主：「探さないと、どこだろうか？外へ出たのかな。それだったら死んじゃうなあ。ばかだなあ。でも、入り口から外へ出たような気配はなかったし。第3飼育室を徹底的に捜索してみよう。」 ピーちゃん：「いないなあ、どこへ行ったんだろう。」 アオちゃん：「目撃者達の証言が異なり、わからないなあ。」 飼い主：「いったいどこへ行ったんだろうか？」 アオちゃん：「みんなで、1時間ほど探しましたが見つからず、その日はあきらめて明日以降に捜索は持ち越されました。」 あくる日の朝 アオちゃん：「台所の横のゴミ箱のあたりでかすかに音がしているという通報あり！！」 飼い主：「うーん、ネズミか？やっつけないとコキン達がやられる可能性があるからなあ。どこだ、そういえばゴミ箱の中で音がしているような気がするな。」 アオちゃん：「というわけで、ゴミ箱の中を捜索すると元気をなくしたイエロー姫が不安な顔で、もがいているのが見つかりました。」 イエロー姫：「助けて、飼い主さーん。あーん、怖かったよう寒いよう。ぶるぶる。何度も呼んでたのに、早く見つけてよ。」 飼い主：「おい、どうやってこんなところに入ったんだよ。しかも、こんなところまで来て、危うく死ぬところだろうが・・・・。」 というわけで、無事イエロー姫はケージに戻されました。飼い主さんの顔を見たせいか、すぐに元気を取り戻したというお話でした。めでたし。めでたし。 ピーちゃん：「あー良かった。一件落着ですね。」 今回のワンポイント講座 左の写真のような蓋が回るゴミ箱に注意。 アオちゃん：「左のようなゴミ箱なので、蓋が傾いて中に入ると出られないというわけです。ただ、イエロー姫の体重では、蓋は簡単には動かないはずですが？端の方に乗って滑ったのでしょうか？しかも、床のない低い所でわかりにくいところにあったのですが？」 飼い主：「探しても見つからないはずですね。しかし、どうやって見つからずにこんなところまで来て入ったのかねぇ。今回は、ラッキーなことにかすかな物音に気付いて命を落とさず済みました。目撃者の皆さま、知らせていただいて誠にありがとうございました。おかげで、無事救出することができました。」 ★鳥たちが驚かないようにフラシュレスで自然の姿を撮影しております。お見苦しい点が多くございますがご了承ください。