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少し考えてしまいました(2014年1月)


ピーちゃん:「大変ですよ!!幼鳥マンション(追込み)C棟のLGO7グループのノーマル/ブルーの子が入口を開けると同時に外に飛び出したよー。」
飼い主:
「そうなんですよ。餌を入れようとして入口を明けた途端に外に飛び出したんだよな。まあ、良く飛ぶわ。元気元気。良いですねー。」
アオちゃん:「何を感心しているんですか、感心している場合ではないですよ。この子は本気で逃げようとしているようです。比較的大きなケージで育った子達は飛ぶ力もついていますので注意しないといけませんよ。特に幼鳥の頃は、一度人の手が触るとバタバタとして落ち着かない子が多いものです。もちろん、大人になると直ってきて、それぞれが個性的になるのだけれども、今の段階では非常にバタついている子が多いですね。とにかく幼鳥ですし、寒い時期なので早く捕まえないと弱ってしまいますよ。」
飼い主:「いや、わかっているんだけれども、本気で逃げてるのでつかまらないんだよ。しかも、もう、見失ってしまったよ。どうしよう。この子は何でそこまで逃げようとするんだろう?」
ピーちゃん:「まあ、心配しなくても良いと思いますよ。この第3飼育室から外へ出ることはできないので、ほおっておけば、怖くなってそのうち出て来ると思いますよ。その時は、みんなが知らせてくれるので必ずわかると思いますよ。※」
※以前にもお話したことがありますが、たくさん飼っている方はご存知の方も多いと思いますが、ケージの外へ出た子がいると、ケージの中のみんながピーピー騒いだり、一斉に飛びまわったりして教えてくれるからわかるという訳なのです。
そして、ピーちゃんの言う通り怖くなったのか、3時間くらい後に出てきたので、元のLGO7グループの中へ戻し、無事、一件落着ということになりました。
飼い主:「しかし、今回のように本気で逃げられると、考えてしまいますね。私達があんた達を籠に閉じ込めて飼っていること自体がどうなんだろうかと感じましたね。もちろん、成鳥になるに従って馴れてくる個体も多く、中にはアオちゃんやキコちゃんのように心が通じるような感じになる子がいるので一概には言えないことだろうとは思いますが・・・。」
アオちゃん:「そうですね。私は、UBI生まれでUBI育ちなので、籠の中から外へ出ようと思ったことはありません。でも、我々の故郷であるオーストラリアにおける、野生のコキンチョウ達を考えて見るとどうでしょうか?もし、人間と共に生きることを選ばなかったとしたら、私達の種が絶滅する可能性も否定できないのではないでしょうか?私は、人間と共に歩んでいくことのほうが、間違いなく私達の種を守って行けると確信しています。」
飼い主:「なるほどね。いいね。」
ピーちゃん:「また、ややこしい話をしているね。私は、そんなのどうでもいいと思いますね。とにかく、この与えられた1日1日を精一杯生きて行けば良いと思っています。」
飼い主:「なるほど、そういう考えも有か・・・。」

★鳥たちが驚かないようにフラッシュレスで自然の姿を撮影しております。お見苦しい点が多くございますがご了承ください。

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