この項目は2015年7月から8月にかけて一言に記載したものを編集したものです。

コキンチョウの品種（色変わり）初心者編　第1回目　2015年7月23日（木）

飼い主：「さて、皆様、どうでしょうか？ノーマルコキンチョウはゲットできましたか？」 ピーちゃん：「いろんな色の子がいて目移りするでしょう！好みの色の子はどんな色の子なんでしょうか？もちろん、僕達ブルー系ですよね。」 アオちゃん2世：「そうあって、ほしい所ですね。ただ、色々な色の子が存在していることを知らない方も多いのではないかと思います。そこで、今回は初心者の方のために色変わりについて簡単にご説明して行きたいと思います。 　まず、コキンチョウの基本の色は、ノーマルの色になります。このノーマルの色から、いろんな色が欠乏することにより色変わりが存在するようになります。まあ、とにかく一部ではありますが、以下の写真をご覧いただきましょう。」 ※ノーマルについては、　ノーマルコキンチョウ　の項目をご覧ください。 １．コキンチョウの名称 　まず、最初にコキンチョウの名前の付け方からご説明いたします。コキンチョウの名前の付け方は、頭の色、胸の色、体（背中と翼）の色の順番になります。但し、胸の色の場合、標準の紫胸（Purple-Breasted）の場合は省略し、藤胸（Lilac-Breasted）や白胸（White-Breasted）の場合は必ず明記します。 ★色変わりの例 　赤頭ノーマルコキンチョウ 　黒頭白胸ノーマルコキンチョウ 　赤頭ブルーコキンチョウ 　黒頭白胸ブルーコキンチョウ 　黄頭藤胸パステルイエローコキンチョウ 　赤頭白胸イエローコキンチョウ 　赤頭白胸シルバーコキンチョウ　　　　　　　・・・等 ２．色変わりコキンチョウ 　色変わりは、簡単に言うと各色素の欠乏症なのです。つまり、色素が欠乏することによって、色変わりが存在するようになります。だから、ある意味、特別な色という訳ではなく、ノーマルからの延長線上になるわけです。 ※頭の色と胸の色の種類は、コキンチョウのページの「ノーマルコキンチョウ」や「コキンチョウの胸の色の表現型と遺伝」をご覧ください。ここでは、体の色についてご説明させていただきます。 　では、写真を載せながら実際の色で説明させていただきます。 ノーマルの背中（翼含む）の色は緑色です。この緑色から （1）青色が欠乏すると黄色になります。・・・イエロー系 （2）黄色が欠乏すると青色になります。・・・ブルー系 （3）両方が欠乏すると白色になります。・・・シルバー系 （1）イエロー系 ★オスの場合 　左の写真は、「コキンチョウ飼育の勧め（初心者編）」でご覧頂いた赤頭ノーマルのオスになります。ご覧の通り、背中（翼含む）が緑色になっています。 　このノーマルのオスを基本に色変わりを説明して行きましょう。 　このノーマルの緑色から青色が欠乏すれば、下記のような色変わりコキンチョウができます。（パステルイエローの方は1段階、イエローの方は2段階欠乏） 　白胸になると、それぞれ下記の写真のような色合いになり体の色も上記とは異なってきます。 ちなみに、黄頭の場合は下記のようになります。（ご参考まで） ピーちゃん：「おっさん、話の途中ですが、GFP185番のペアの子が孵っていますよ。ちゃんと見なきゃね！」 飼い主：「えー、早くも？今期が最初の繁殖期を迎えるペアだね。下の端で見にくいんだよね。でも、メスが自育の子である上、ある仮説が成り立つかどうかの実験中なので楽しみだね！！ 　それでは、ここで一応中断させていただいて、この話の続きは次回ということにしたいと思います。<(_ _)>」 ※写真の一部につきましては、ＵＢＩ発行の「コキンチョウの飼育と繁殖」の電子本より引用しています。

ピーちゃん：「色変わりの説明をしているのに、お嬢さん達（メス達）を省略しようとしているのは、非常にまずいんじゃないですか？お嬢さん達を怒らすと繁殖が・・・。ほんと怒らすと怖いですからね。」 アオちゃん2世：「そうですね。メスの色変わりの子を全然紹介しないと言うのは、偏っていて良くないと思いますよ。」 飼い主：「そうか、わかりました。では、メスの場合も全品種を紹介するのは勘弁していただいて、一部の子達だけでも紹介して行くことにします。」 　ということになり、第1回目に、「メスの場合は、オスとは違った色変わりの形態になりますが、今回は省略させていただきます。」と書いていたのですが、今回削除させていただき、メスの方も紹介することにします。 ★メスの場合 　左の写真は、赤頭ノーマルのメスになります。今年で5歳になります。自育でたくさんの子孫を残してくれていて、当然、今も元気にしています。（但し、写真は若い時の写真です。） 　メスの場合も、このノーマルの色を基本に色変わりを説明して行きましょう。 　オス同様、背中（翼含む）の緑色から青色が欠乏すれば、下記のような色変わりコキンチョウができます。但し、メスの場合は、1段階のみになりますが、オスの2段階に相当します。つまり、オスで言うパステルは存在しないことになります。 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合 　オスでもご紹介した黄頭の場合は、下記のようになります。 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合 　ちなみに、黒頭の場合は下記のようになります。（ご参考まで） 体の色に影響を受けて、実際に見える頭の色は、白っぽく見え、白胸に至ってはほとんど白になります。でも黒頭なんです。!(^^)! 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合

（2）ブルー系 ★オスの場合 　左の写真は、「コキンチョウ飼育の勧め（初心者編）」でご覧頂いた赤頭ノーマルのオスになります。ご覧の通り、背中（翼含む）が緑色になっています。 　このノーマルのオスを基本に色変わりを説明して行きましょう。 　このノーマルの緑色から黄色が欠乏すれば、下記のような色変わりコキンチョウができます。 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合 　体の色が変わるため、その影響を受けて頭は赤く見えませんが赤頭なんです。皆さんは、この品種は何度も見ていただいていますよね。そうです！案内役のピーちゃんとアオちゃん2世の品種になります。残念ながら、ご本人たちではありません。お二人さんは良く出てきますので、別の子を写しました。 ピーちゃん・アオちゃん2世：「なして！！！」 ※ブルーの場合は外見で赤頭か黄頭かを判断することはできません。 　黄色が欠乏するとともに、青色が半分だけ欠乏すれば、下記のような色変わりコキンチョウができます。この現象は、オスのみに存在します。 　黄色と青色がすべて欠乏すればシルバーになりますが、この場合は青色が半分しか欠乏していませんので、ブルー系に入れておきます。 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合 ちなみに、黒頭の場合は下記のようになります。（ご参考まで） 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合

ピーちゃん：「何か写真が小さいせいかあまり綺麗に写っていませんよ。」 アオちゃん2世：「僕達のために、フラッシュを使用していないし、明るさや光の反射の関係もあるので仕方ないですね。あ、それと写真機も良いものを使用していませんからね（*^_^*）」 ピーちゃん：「それを言うなら、腕が大きな問題だと言うことになりますな。」 飼い主：「おいおい、そこを向上させるのは、芸術性がない私は無理でしょ！！　じゃ、まあ今回は写真は同じものを使用して、あなた達の品種の写真だけでも少し大きくしてみますか。」 ピーちゃん：「やはり、大きく載せる方が本当の色合いに近付きますよね。ただ、若い子達なので少し色のインパクトがないようです。」 飼い主：「どんな子を写そうが、やっぱり、写真は写真です。皆様、本物を実際に見てください。きっと、性格も合わせて？感激すること間違いなし　でしょう。」 アオちゃん2世：「今後、何らかの形で、今回載っていない品種も含めて詳細な写真をお見せする方法を検討しています。」 飼い主：「でも、実際にコキンチョウ達を見る方が早いような・・・？？？」

★メスの場合 　今回も雌のノーマルの写真を念のために載せておきます。 　このノーマルの雌の色を基本に色変わりを説明して行きましょう。 　オス同様、背中（翼含む）の緑色から黄色が欠乏すれば、下記のような色変わりコキンチョウになります。 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合 　ちなみに、黒頭の場合は下記のようになります。（ご参考まで） 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合 今回のアップ（大きな写真）は、この子にします。（*^_^*） ピーちゃん：「好みで選ぶなよな。大きくするならみんな大きくしたらどう！」 飼い主：「それが、全体の写真が多くなってきたせいか、現在のシステムだと登録するのにちょっと時間がかかるもんで・・・。次の機会に考えて見ます。」

ピーちゃん：「おっさん、会員様から質問がきていますよ。簡単に言うと、 ＜パステルイエローやパステルブルーという品種は、メスには存在しないと言うことですが、メスで喉元が灰色で一見パステルに似ている色合いの子が実際いるのですが、どうしてでしょうか？＞ という質問です。」 飼い主：「会員様ですか！そんなことをおっしゃるのは、初心者じゃないと思いますが・・・。 　回答といたしましては、違う遺伝子の作用によりということなんです。」 アオちゃん2世：「今回は、最低限知っておきたいと思われる基本的な遺伝子の作用によって現れる色を説明させていただいております。いわば、基本の色変わりと考えることができます。この上に、別の遺伝子（赤目、ダイリュート等）の作用による色変わりがあります。ここでは、割愛させていただきますが、そういう子の写真はこれまでにホームページ上で、何度かご紹介させていただいております。（*^_^*） 　ちなみに、下記に赤目の黒頭白胸ノーマルコキンチョウの写真を載せておきます。」 　ノーマルなのに喉元が黒くなくパステルの様な色合いになっていますが、黒頭白胸パステルイエローではなく、赤目の黒頭白胸ノーマルコキンチョウ　メス　になります。この色合いは、赤目（albinism）の影響によるものなのです。赤目は、小さい時は確実に赤目とわかりますが、大きくなると多くの子の目は、暗くなってしまいます。（もちろん、大きくなっても赤目とはっきりわかる子もいます。） ピーちゃん：「金網が邪魔で見にくいですよ。」 飼い主：「この子は庭箱にいますので、奥に行くと色合いが上手く写りません。そこで、前面の止まり木に出てきた所を写していますので、ご勘弁を。」

（3）シルバー系 ★オスの場合 　　今回もオスの赤頭ノーマルの写真を念のために載せておきます。 　このノーマルのオスの色を基本に色変わりを説明して行きましょう。 　このノーマルの緑色から黄色と青色が欠乏すれば、下記のような色変わりコキンチョウができます。 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合 　この場合も体の色が変わるため、その影響を受けて頭は赤く見えなくなりますが赤頭です。白胸の方はご覧の通りより白く見えます。また、全体に下記の写真のように薄青く光る場合があります。 ★メスの場合 　今回も雌のノーマルの写真を念のために載せておきます。 　このノーマルの雌の色を基本に色変わりを説明して行きましょう。 　メスの場合も、背中（翼含む）の緑色から黄色と青色が欠乏すれば、下記のような色変わりコキンチョウになります。但し、正確に言うとオスの場合とは形態が異なりますので、オスに比べて、作出しやすくなります。 標準の紫胸（並胸）の場合  白胸の場合 　メスの白胸の場合は全体的にほとんど白に見えます。頭の色は、ごく薄い桃色に見えますが、赤頭の色合いが少ない場合には、個体によっては白に見える場合もあります。また、メスの場合にも薄青く光る場合があります。特に光の当たり方にもよりますが、下記の写真のように全体に強く青く光る個体も存在します。 ピーちゃん：「全体が白色の個体であれば、コキンチョウの特徴としては、ちょっとインパクトが薄れるように私は思うんだな。でも、そうでない子の場合は非常に魅力ありだろ・・・。」 飼い主：「ピーちゃん、目がメスの方を向いてるよ（*^_^*） 　まあ、それはともかくとして、私の場合も、少しどこかに色があったり、オスの場合は胸とお腹の間のラインの段差が大きく、クッキリと浮き上がっていたり、・・・・等、どこかにアクセントがある子の方が好みですね。同じ基本的な遺伝子がすべてではありませんので、個体差も有って面白いです。」 アオちゃん2世：「シルバー、良いですね。色素欠乏の王者ですよ！でも、ノーマルからすべてが始まったわけですから、コキンチョウ通を目指そうと思われている方は、是非、ノーマルから段階的に飼育してみましょう。それが、正しい楽しみ方ですし、楽しさ倍増の秘訣？でもあります。!(^^)!」 飼い主：「何じゃそれ！」 アオちゃん2世：「さて、皆様、簡単に僕達の色変りの一部の子達を紹介させていただきましたが、お役にたちましたでしょうか？　」 ※シルバーの色合いの詳細につきましては、コキンチョウの項目の「多彩な色合いはシルバーコキンチョウにも存在します」にも記載いたしております。興味のある方は、是非、ご覧ください。

★鳥たちが驚かないようにフラッシュレスで自然の姿を撮影しております。お見苦しい点が多くございますがご了承ください。