ヘッダーイメージ

コキンチョウの雛の救出方法

(1)人の手で救出育成となった場合の例


向かって、右側が「キク」ちゃんです。
 仮母十姉妹が、コキンチョウの雛全部を育てられない状況下になった場合や自育中のコキンチョウが、途中で雛を育てることを放棄した場合には、人の手によってもその雛達を助けることができます。
 左記のコキンチョウは、仮母十姉妹さんが自分の子を育てる要領でキクちゃんを育てたものだから、まだ、十分育っていないうちから餌をやらなくなったんです。だから、仕方なく餌を求めて自分で巣からでてきて、寒い時期に庭箱の底でだんだん冷たくなっていったところを取り上げ、私がさし餌を行い一命をとりとめました。最初は、自分から餌を食べませんでしたが、最後には私の手を突っつき餌をねだるようになりました。普通の過程で手乗りにした場合とは多少異なるようにも思いますが、十分馴れています。名前は「キク」ちゃんと名づけました。

※通常、私共は親が普通に育てている子を取り上げて手乗りにする行為は行っていません。ただ、親の飼育疲れや飼育放棄により何もしないと落鳥したり、親に悪影響を及ぼす場合のみ雛を取り上げて手乗りとして育てています。決して、進んで手乗りを育てているわけではありません。

(2)仮母十姉妹により救出育成となった場合の例
ピーちゃん:「飼い主さんに救われた上記の「キクちゃん」のその後はどうなったかというと・・・。」
アオちゃん:「何事もなくすくすくと無事に大きくなり、換羽を経て立派な成鳥になりめでたくお嫁さんを迎えました。めでたし、めでたし・・・。ところが、」
飼い主:「UBIのコキンチョウ達の間では、そのころから自育する子達が徐々に増えだしており、キクちゃん夫婦も見事自分で雛を孵したのです。しかし、一生懸命雛を抱きかかえていて、餌をやっている様子がありません。心配なので、キクちゃんを無理にのけて見てみると、案の定、3羽孵っていて1羽落鳥しています。予想通り雛に餌をやった形跡がないので取り上げて、今度は私が育成する方法ではなく、仮母十姉妹さんにお願いする方法を用いることにしたのです。」
アオちゃん:「もちろん、現在では、小さな雛であっても人の手で十分育てることは可能なのですが、再々、餌を与える余裕がそのころの飼い主さんにはなかったこともあり、今回の場合は十姉妹さんにお願いしたのです。最も、そのころは仮母十姉妹さん達もたくさん在籍しており、容易に子育てをお願いできる十姉妹さんを見つけることができました。」
ピーちゃん:「まあ、キクちゃんの失敗は、飼い主さんの自育できるかどうかの見極めが悪かったというべきでしょうか!」
飼い主:「えっ・・・・・そんな?」
アオちゃん:「でも、飼い主さんが救ったキクちゃん、1年目に続き2年目も大活躍してくれていますね。キクちゃんはブルースプリットを持っている黄頭白胸パステルイエローコキンチョウなので、奥さんのブルーコキンチョウとの間に生まれるメスの雛は、シルバー、イエロー/ブルー、ブルー、ノーマル/ブルーとなります。」
ピーちゃん:「狙いのひとつは、シルバーかイエローの子は、メスということが幼鳥の時からわかるということなんだよね。でも、そういう考えでペア組するのは、私は正直反対です。」
飼い主:「わかってますよ。好きな子が良いんでしょ!!」
ピーちゃん:「わかれば、よろしい。」
飼い主:「とほほ。」
アオちゃん:「キクちゃんは、飼い主さんに救われ、キクちゃんの子供は十姉妹さんに救われたというお話だったわけですが、どういう状況になろうともしっかりと補助していただける環境で私たちはとても感謝しています。」

アオちゃん:「コキンチョウの雛は小さい時は、上記の写真のように嘴の付け根に白い点があります。これをダイヤと呼んでいます。」

・・・アオちゃんのワンポイント講座でした。・・・

 向かって右側がキクちゃん、オスです。そうなんですよ。2番目の奥様です。前の奥さんとは性格が合わなかったようですね。(*^_^*)

★鳥たちが驚かないようにフラシュレスで自然の姿を撮影しております。お見苦しい点が多くございますがご了承ください。

コキンチョウへ

フッターイメージ